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農 people No Aya

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自然生態系農業の町として知られる綾町。それを支える生産者の皆さんは綾になくてはならない人達です。ここでは綾町の農peopleを紹介していきます。
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#自然生態系農業

農people file.06 塩月忍さん・千代子さん

綾町の二反野地区で50年以上野菜をつくっている塩月忍さん87歳と千代子さん83歳(取材当時)。ごぼうやにんじんなど年間13種類ほどの野菜を農協と町の直売所「綾 手づくりほんものセンター」に出荷しています。取材におじゃましたのは、県内に甚大な被害をもたらした令和4年台風14号の通過直後。 「なーんにもないよ。それでもいいならおいで。」 と取材を受けてくれた塩月さん。 二反野地区は町の中心から南へ車で10分ほどの山の上。いつも使う道は台風の影響で通れず、ぐるりと遠回りしてよ

農people file.03 石神昭子さん・柏田千穂子さん

綾町の古屋地区。 隣の高岡町に抜ける通りから脇道に入り進むと石神昭子さんと柏田千恵子さんの畑がある。ふたりは親子だ。 「私たちはふたりでひとつみたいなもんやねぇ」というのはお母さんの昭子さん。野菜の出荷はそれぞれだが、苗を買ったり、町の直売所「綾 手づくりほんものセンター」に納品するのは千穂子さんがしてくれる。 年間を通して様々な野菜を育てていて、空豆、スティックセニョール、ロメインレタス、アイスプラント、玉ねぎ、紫キャベツ、ビーツと野菜のセレクトにも女性の視点が活かされ

農people file.08 大崎美保子さん

綾町のおとなり高岡町出身の大崎美保子さんは結婚後県外で子育てと仕事をし、20数年前、旦那さんの退職を機に綾町に住み農業を始めた。 「主人が山だの川だので遊びたいって言ってね…あたしは都会の方が好きだから、、本当は戻ってきたくなかったのよ」 宮崎に帰って農業をする。と言ったご主人は2年前に亡くなり、2人で始めた農業を今はひとりで続けている美保子さん。農業、嫌なのかなぁと思ったけど… そう話してくれたのは美保子さんの”お隣りさん”の、塩月ぬいこさんだ。 ぬいこさんは車の運転

農people file.05 西郷のうえん

2022年8月4日、綾町の錦原地区・割付地区で、キャベツ・ブロッコリー・じゃがいも ・里芋など様々な野菜を育てている「西郷のうえん」におじゃましました。「西郷のうえん」は、お父さんの親文(ちかふみ)さん、息子の親也(ちかや)さんと奥様の美香さんの3人で野菜をつくっています。 もともと集団就職で大工の仕事をしていた親文さんでしたが、40年前に綾に戻り、奥様と2人でたばこの栽培を開始。15年前にたばこから野菜に切り替え、5年ほど前から親也さんも本格的に手伝いを始めました。その後