農people file.03 石神昭子さん・柏田千穂子さん
綾町の古屋地区。
隣の高岡町に抜ける通りから脇道に入り進むと石神昭子さんと柏田千恵子さんの畑がある。ふたりは親子だ。
「私たちはふたりでひとつみたいなもんやねぇ」というのはお母さんの昭子さん。野菜の出荷はそれぞれだが、苗を買ったり、町の直売所「綾 手づくりほんものセンター」に納品するのは千穂子さんがしてくれる。
年間を通して様々な野菜を育てていて、空豆、スティックセニョール、ロメインレタス、アイスプラント、玉ねぎ、紫キャベツ、ビーツと野菜のセレクトにも女性の視点が活かされている気がする。
お母さんの昭子さんは、80歳(取材当時)の現役農家さん!
農業を始めたのは20歳の時で、青空市場で週に2回野菜を売りよったよーって……
こ、これのことですか!?汗
綾町が野菜の種子の無料配布と一坪菜園を推奨したのが1973年。自宅で食べきれない農産物を売るための青空市場ができたのが1976年。
この青空市場に出店されていたとは…すごいレジェンド農people。
「当時は町が開催する勉強会がたくさんあって、そこで教わったやり方で野菜を育てたとよ。」
種を配布し、野菜作りを推奨。いい野菜ができるよう堆肥づくりに補助を出し、誰がいい堆肥をつくれるかコンテストを開催して野菜づくりの勉強会も開催…。うーん。綾町を有機農業の町にした当時の町長、郷田實さんの手腕が凄すぎる。
そしてそのやり方で、60年間毎日畑に出ている昭子さん。
こんなふうに想いのある生産者さんが、綾町の自然生態系農業をつくり上げてくれているのだと再認識したのでした。
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昭子さん、千穂子さんのお野菜は、綾町ふるさと納税の返礼品「お好きなときにいつでもお届け」旬のお野菜セットに入っています(^^)