見出し画像

農people file. 13 長池義飛行さん

直売所やエーコープでその名前を見るたびに、きっとジョジョ好きなんだなと、勝手に思っていた長池さん。(荒木飛呂彦のファンで漢字をあててるのかと勝手に…)全くそんなことはありませんでした。本当にごめんなさい。

長池さんの畑

長池さんは綾町生まれの綾町育ちでもうすぐ80歳。
ブロッコリー、じゃがいも、ねぎ、なすなどの野菜とお米もつくっている。育てた大根を手作業でおろしてつくる千切り大根は、機械でつくるものよりも厚みがあって人気がある。

大きな葉をかきわけるとあらわれるブロッコリー

「今年はなんもかんもよう育たん」

2024年は春先の長雨からの猛暑。
夏はとにかく熱く、長く、秋は再び異例の長雨(なんと10月に雨が降らなかった日は7日ほどだそう)で作物の育ちが非常に悪かった。と思えば今度は晴れが続いて雨がふらない。2000株植えたブロッコリーが、例年ならどんどん出荷できる時期なのにまだ小ぶりなので出荷ができない。

「ブロッコリーはまだ120gくらい。ほうれん草もいつもより5日早く植えたのに全然大きくならん。」

露地もののほうれん草は縦ではなくて横に大きくなるんですって

経験の積み重ねを言葉の節々から感じる。

長池さんの農業歴は子供の頃からなのでざっと60年以上。
「あの頃は小学生でも家の田んぼや畑の手伝いだと学校も休んでいいことになっちょった…」

長年作業をしてきた、働き者の、美しい手

子供も否応なく家の手伝いをしていた時代。
その頃の農業と、今の農業の感覚は、けっこう違うだろうと思う。
”生きるためにつくる” それは今も一緒だけど、きっともっとシビアな…(といっても想像にすぎないのですが。)

「自分が子供の頃は、まだ戦争の色が残ってて、あそこにも戦車がならんじょった」と尾立地区に向かう坂道を指差す長池さん。

なんだかんだ色々あるけれど、農業が選択肢のひとつである今の時代はきっと平和なんだな…と、思ったり。

話は変わるが長池さんの畑は、ちょうど綾南川がS字にカーブしているところの高台にあって下から吹き上げる風がとても強い。台風や虫、草の対策に加えてこの場所は”風対策”が必須だという。

支柱がいっぱいたっているのはスナップエンドウのネット
こんなに頑丈なネット見たことがない!

「中途半端にやったら絶対にいかん。
徹底的にやらんと。」

手を抜かず、真剣に自然と向き合う姿はとてもかっこいい。

長池さんにこの記事がふるさと納税係の記事ですよ~と伝えるとすぐに返ってきたのが「寄附者の方にお礼を言いたいと思っちょったとよ」という言葉。

いつもこのコーナーでは農家さんからひと言いただいているのですが、少し長めのお手紙をいただいたのでこちらに貼らせていただきます。

綾町のお野菜セットを選んでいただいた皆様
いつもありがとうございます。

ーーー

長池さんのお野菜は、綾町ふるさと納税の返礼品本日のお野菜セットに入っています(^^)

農people file.13

名前・年齢:長池義飛行さん
経営面積:100アール うち畑が35アールほど
出身地:綾町
就農歴:9年。だけど農作業は子供の時から
前職業:
就農のきっかけは?:
主要農産物及び作付け種類:ブロッコリー、じゃがいも、ねぎ、なす、ピーマンなど
農業に対するこだわり:体力の続く限り
----------
農people No Aya
自然生態系農業の町として知られる綾町。それを支える生産者さんたちは綾になくてはならない人たちです。