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食品ロス。 フードロス。 まだ食べられるのに廃棄されている食品の量。552万トン。これは、世界中の飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧支援量の1.2倍相当です。もったいないと思いませんか………なんて言われて私に何ができるだろう。 悲観的で世界規模な話になると、自分にできることは何もないような気がしてしまう。これからの時代はきっと悲観的なアピールよりも楽しいアクションだ。美味しい。可愛い。面白い。そんな気持ちで行動したら、意図せず問題解決に協力してしまっている……これがいい。
5月も終わりだというのに、宮崎にしては珍しく涼しい風が常に吹き抜けていく。綾南川のすぐそば、綾町昭和地区にある「あゆの山水」の養殖場。 これがないと始まらない!と、トレードマークの麦わら帽子を手に取り豪快に笑うのは猿渡克仁さん。「あゆの山水」の二代目若社長だ。 胸まである防水ズボンと麦わら帽子を被り向かうのは鮎の養殖池。 2021年5月29日。今日は今年初の鮎の水揚げだ。 水揚げした鮎をお店に運ぶまで保管しておく蓄養池(ちくよういけ)に網を張り、養殖池に入る。池全体に網